何億年もの進化を経て生き残った生物の脳に学ぶ意義は大きい
当研究室では、生物の脳に実現できて、人工知能が苦手とする領域に焦点を当てて、これを工学的に実現するための基礎研究と社会実装とを行っていきます。近年、生成AIの技術が急速に発達し、人間と見紛う・人間を凌駕するほどの言語、思考能力が工学的に実現されるようになってきました。しかしながら、生物に目を向けると未だ人工的には実現できていないことが多くあることに気付かされます。当研究室ではこのような領域に的を絞って研究していきます。
研究テーマ決定方法:
1)各学生の興味本位
「興味」は研究の原動力です。各学生が興味あるテーマを割り当てます。学生自らが提案するテーマを割り当てる場合もあります。
2)生物の脳の仕組みをヒントとする人工知能の開発
本研究室の研究の多くは、工学的なシステムを構築することを目的とします。これらは必ずしも生物のモデルというわけではありません。あくまで私達の生活に役立つであろう基盤技術の構築に重点を置きます。
3)生物の脳のモデル
生物の脳の仕組みを明らかにする研究も大切です。この研究の場合、生物の脳のメカニズムを解明することが目的です。計算論的に正しいか否かを検証するためコンピュータシミュレーションによる生体の脳の振る舞いの再現も目指します。
研究成果の例:
- 忘れそうな記憶を選択的に再学習する追加学習アルゴリズム(詳細説明)
- 「睡眠」を伴う追加学習アルゴリズム(詳細説明)
- 「興味」を持って学習する機械学習アルゴリズム!:逐次的モデル選択(詳細説明)
- もっと小さく低消費電力で追加学習:Edgeデバイス上で働く逐次学習理論(詳細説明)
- 電力制御への応用(詳細説明)
- Field Programmable Gate Array (FPGA)組み込み(詳細説明)
- 微小の脳:昆虫脳のモデル化(詳細説明)